お金を借りたことのある人ならわかると思うんですが、借金する時のあの心境って、本当に嫌ですよね。
サラ金の窓口で借用書にサインしたり、窓口のお姉さんに色々と聞かれたり、身分証明書とか給与証明書とか・・・本当に苦痛です。
ましてや、友達とか親戚とかに頼む時なんてなおさら嫌なものです。
もちろん、頼まれたほうはもっと嫌です。貸すにしても貸さないにしても、どっちにしてもいい気分ではありません。
それでも尻に火がついた状態の人間は、借りられそうなサラ金にかたっぱしから電話しまくり、友達や親戚にも電話かけまくる。自分の恥を撒き散らしているんですが、もうそんなことはお構いなしなんですね。
友人に頼んでいる間も心臓バクバクで、「断られたらどうしよう」そんな気持ちでガクガク震えています。
何がなんでも断られないように、色々な言い訳を作りあげて頼むわけです。もちろん、全部うその言い訳を。
僕がこれまでに、人やサラ金にお金を借りた回数はもう数え切れません。
あの頃の心境にはもう二度と戻りたくないものですが、それにしてもあのパワーはどこから出てきたんだろうと、本当に不思議です。
あれはまさにの火事場のクソ力ってやつだと思います。
借金を頼む時というのは決まって、電気が止まってしまうとか、親に使い込みがバレるとか、会社に督促がかかってきそうとか、とにかく「ヤバイ」時です。
「どうしようどうしよう、なんとかしないと。誰か貸してくれないかな、誰か誰か・・・」
人間、追い詰められるとすごいパワーを発揮するものなんだなあと、しみじみ思います。
あの借金するパワーを、なぜもっと他の事に使わなかったのか、本当に悔やまれますね。もし僕が、あの時の勇気と行動力を持って起業していたら、そこそこ大きな会社を建てられたんじゃないかと思いますw
まともな感覚の人間なら、友人や親戚に借金を頼むなんて、絶対に避けたいことだと思います。
でも、パチンコ依存症の人間にとっては、借金は生活の一部になっているといっても過言ではありません。
いわゆる「借金グセ」がついているので、「やばくなったら誰かに借りよう」という最後の切り札、リーサルウエポンを持っているわけです。もちろん、確実に借りられるあてなんてないにもかかわらず、です。
今振り返ってみても、あの「なんとしてでもお金を工面する」パワーは、すごいものがあったなあと、我ながら感心してしまいますね。
これを読んで頂いている人へ、借金だけはやめましょうね。
(説得力なし)
コウジでした。