仕事が苦痛で仕方なかったギャンブル依存症時代
僕がギャンブル依存症だった頃は、本当に毎日の仕事が苦痛でした。
朝はやく起きて、窮屈なスーツを着て、満員電車に乗ってイライラしながら会社に行って、好きでもない仕事をひたすら8時間以上。
こんなに苦痛なことはないと思っていました。
正常な人なら、「働くのは生活のため」と考えるのでしょうが、僕の頭の中では「生活 < スロット」となっていて、家賃とかご飯とかよりも、「とにかくスロットに行くお金を稼ぐために働く」というイメージでした。
「仕事なんてしなくてもいいのなら、すぐにスロット行けるのに」「今日休んだって、スロットで勝てばいいだけだ」「なんでこんなつらい思いして働かなきゃならないんだ」っていう考えばかり浮かんできていました。
だから、自分のまわりにいる、毎日ちゃんと休まずに会社にきている同僚を見ていると、「なぜこんなに規則正しく、休まずに働くことができるんだろう、一体何が楽しいんだろう」と不思議でしょうがありませんでした。
ギャンブルをやめてから気づいた、自分の異常さ
今、ギャンブルのない毎日を過ごせるようになって当時の自分を振り返ってみると、自分がなぜあんなに仕事が嫌だったのかがよく分かるようになりました。
そもそも、僕がその頃務めていた会社は、本当にいい会社でした。
同僚もいい人ばかりでしたし、給与も待遇もとても良かったです。僕は派遣社員でしたが、大学を卒業してもまったく働かずにブラブラしていた自分に、いきなり時給1400円も払ってくれ、僕が10年務めていた間に時給は1850円まで上がっていました。多い時には手取りが40万円を超えることも少なくありませんでした。
僕が頻繁に休んでも咎められることはまったくなかったですし、仕事だって今思えば、当たり前の大変さがあっただけでした。ブラック企業とかでもなかったし、理不尽に怒られることもありませんでした。
なのに、なぜあんなに働くのが嫌だったのか。
それは間違いなく
いつも頭の中にャンブルがあったから
でした。
とにかくスロットに行きたい、勝って仕事なんて辞めたい、一生会社の奴隷なんてまっぴらだと言った感情が渦巻いていて、「会社なんて行かなければスロットで毎日楽しく暮らせるのに」とずーっと思っていました。
ようするに会社が嫌なんじゃなくて、「スロットのほうが楽しい」そんな感情に支配されていただけだったんですね。
もし、当時僕がギャンブルなんてまったく知らなかったとしたら、毎日の仕事ももっと楽しかったと思います。
同僚たちが忙しいながらも生き生きと働いていたのは、いい会社だったからなんだなあと、今になってつくづく思います。
僕は派遣社員として入りましたが、何度か正社員に上がるチャンスもありました。ですが、自分からそれを断ってきました。
だって正社員になれば、派遣社員のような自由さが失われると思っていたからです。
これまでみたいに頻繁に休んでいたら、さすがに正社員だったら怒られるだろうなとか、とにかくギャンブルありきの考え方だったんですね。
世の中には、ブラック企業に入ってしまって仕事面で悩んでいる人もたくさんいます。
ですが僕はそんなわけでもないのに、やたらと会社に不満を持っていました。それは単純に、ギャンブルに脳を支配されていたからだったんですね。
本当にどうしようもない人間でした。
もし今、仕事が楽しくない、会社に行きたくないと感じてしまっている人は、一度自分が会社が楽しくない原因に、ギャンブルが関わっていないか冷静に考えてみるのもいいかもしれませんね。
僕のようにギャンブルに依存してしまっていると、それ以外のすべてのことがつまらない、苦しいことのように錯覚してしまうようになりますよ。
それでは、コウジでした(^^)