ブログ

【パチンコ依存症ばかの回想日記】何をやってもうまくいかない。依存症にはこんな結果しかないんだな

ギャンブル依存症の回想日記

某月某日。

 

今日もなんとかスロットで勝てないか、それしか頭にありませんでした。

以下、当時の気持ちを再現しながら書いていきます。

 


 

あと5日で家賃を入れないといけない。先月、大家になきついて来月まで待ってほしいと頼み、しぶしぶ了承してもらったが、いよいよその支払いもあぶない。

 

手元には5万3千円。家賃は7万円。

資金は十分にある。1万7円だけ勝てばいい。

 

しかも今日は26日で、6のつく日だ。高設定を入れるという有名なホールまで電車で向かう。

朝一並ぶのは嫌いだし、おすわり一発で良台をツモる自信もないので、昼過ぎに行き、データを吟味して後ヅモ狙いで行こう。

 

ホールに到着。

ホール内はパチンカスでぎっしり。それでもポツポツと空き台はあるので、まだ見ぬ高設定台が落ちていないか、必死でデータを見ていく。

とは言え投資を強いられるAT機は怖くて打てない。

となると、ATタイプの代表機種、ジャグラーで勝負したい。うまく行けば2,3千円で高設定台を拾える可能性もある。

 

1台目。合算140分の1の台を選択。BIGもREGもそれなりに引けているし、まだ出玉もついてきていない。これが高設定ならここから2千枚くらいは見込めるはず。

・・・・・6千円投資してREG。さらに追加投資して、合算も156分の1まで悪化。外した。

早くもマイナス1万円と最悪のスタートだ。

 

まだ勝負はこれからだ。もう少し吟味して、しっかりと立ち回らないと。

 

1時間ほどホールを徘徊するも、これと言った台は空かない。焦りも募ってきたが、必死で心を落ち着けた。

明らかな高設定台も見えてきた。いい台は確かにある。ただ、空いている台はパッと見では良い台はない。

 

何しろこの資金がなくなったらもう終わりだ。資金がなくなったら勝負はできない。

 

2台目。2000ゲーム回って合算は135分の1。ただ、ジャグ連7連して100ゲーム後即やめしているのが気になる。ここからハマる可能性もある。

 

しかしこれ以外に打てそうな台はない。

・・・・投資6千円。

はまりは300ゲームまで伸び、これ以上怖くて打てない。高設定なら打ち続ければ勝てるが、その保証もない。ここはやめるのが賢い選択だ。

マイナス1万6千円。

 

 

なんでだよ。なんで勝てないんだよ。他のやつはみんな出てるじゃねーかよ。

イライラが募ってくる。

 

 

たぶん合算のよい台は、ジャグ連した後だから、しばらくはハマってしまうんだろう。となると、ジャグ連後、しばらくハマっている台で出玉もある程度飲まれている台を選ばないと、ハマり部分だけ打たされてしまうんだろう。

 

これなんかどうだろう。

合算は150分の1だが、ジャグ連を含めて出玉が1200枚まで伸びた後、500ハマり、300ハマり、250ハマりでほぼプラスマイナスゼロまでグラフは戻ってきている。そろそろジャグ連がきてもいいころだ。

 

しかし、隣の台が合算112分の1、2000枚超えの高設定確実な状況だ。2台ならんで高設定はあるのか?いや、回りを見ると、並びで吹いているところもたくさんある。よし、これは可能性あるな。

 

3台目、打ち出し。投資3千円目。いい加減当たってくれ。頼む。

 

そこで、隣の高設定台を打っている兄ちゃんが、他の連れと話し始めた。

「2千枚超えた当たりで辞めようと思ってたんだよな」

「どうする?もういいか?」

「そーだなあ、どうしようかな」

 

何?その台辞めるのか?辞めろ辞めろ!速攻で移動だ!

 

おもむろに兄ちゃんが出玉を台の横の計数機に流し、カードを抜いた。

 

 

よし!辞めるんだな!僕は携帯を手に握りしめ、すぐに台を確保する体制に入った。

しかし、未練があるのかその兄ちゃんはまだ下皿に携帯をおいたまま、席を離れた。

なんなんだよ!早くどけよ!辞めるんだろ?

 

 

5分くらいして、その兄ちゃんが戻ってきた。そして携帯を手に取り、席を開けようとした。

やっとかよ。そっこう携帯投げ込むぞ!と意気込んだそのとき。

 

 

ガコッ!

 

え?

 

・・・自分の台のGOGOランプが光った。

 

おい!まじかよ!どうしよう。うれしいんだけど、うれしくないというか。どうすればいい?とりあえず台を確保するか?

とりあえず揃えてみよう。

 

パララパララパララパララパッパカパーン!

 

BIG!!!

 

いや、うーん、どうしよう。横の台を確保してから消化するか?それともこの台を続行するか?ああ、どうしようどうしよう。。

 

そして横の兄ちゃんは台をあけた。とりあえず携帯を投げ込もうとしたそのとき。

 

 

ドサッ。

 

さえないサラリーマン風のおっさんが、カバンを置いた。

取られた。高設定台と思しき台を取られてしまった。

 

 

くそっ。なんなんだよこのおっさん。マジでムカつくわ。

 

とは言え自分の台もBIG。一応狙い通りのタイミングで当たってるし、ハマりの波を超えていればここからジャグ連する可能性も高い。

 

横の台だって、出すぎている感はある。ここからハマる可能性も高い。そう考えると、慌てて飛びつく台でもなかったかもしれないな。

 

少し気持ちが落ち着き、自分の台でジャグ連を目指すことに。

30ゲーム回すも、次の当たりはこない。いや、100ゲーム以内に一回くらいはくるはず。そういう流れだろ。

 

 

ガコッ!

 

 

・・・きたのは隣の台。

まじかよ。まだ20ゲームくらいしか回してないだろ。なんなんだよこのおっさん。

 

しかもBIG。

 

ちっ!

苛立ちが復活してきた。

 

自分の台は70ゲーム回しても当たらない。なんでだよ。十分ハマっただろ。早く出せよ。

 

 

ガコッ!

 

きた!・・・また隣が。

 

 

しかもBIG。

 

おいおいおいおいおいおいおいおいおい。

ふざんけんなよ。まじでムカつく!ありえない。

 

イラつきがどんどん増していく。

 

自分の台はとうとう150ゲームまではまった。出玉もほとんど残っていない。

 

 

ペカッ。

 

・・・またまた隣がペカる。BIGのファンファーレが響く。

 

投資1000円にして、一瞬で1000枚近くを吐き出した。

 

 

 

むかつきのあまり、天を仰いだ。もう何も考えたくなかった。

なんなの?どうなってんの?おかしいだろ?どうなってんの?なんなの?・・・・

 

自分の出玉はすべて飲まれ、もはや打つ理由もない。

 

なんで?なんでなの?なんでこうなる?この台がペカってさえいなければ。

このおっさんが飛びついてさえこなければ。

あの兄ちゃんがすぐに台を空けていれば。

 

なんで?なんで?なんで?なんで?・・・・・

 

僕は自分の台を空け、ホールを徘徊した。時々、そのおっさんの台を見に行った。ハマっていろ、ハマっていろと願いながら。

その願いも虚しく、どんどん出玉を伸ばし、最終的に出玉は4000枚位まで伸びていた。

 

まじで殴ってやろうかコイツ。

そんな気持ちにさえなっていた。

 

結局その後も無駄に乱れ打ち、4万円負け。自分には悪いことしか起こらない。

毎日毎日、こんなことの繰り返し。

 

もう嫌だ。もうギャンブルなんてしたくない。

誰か助けて・・・・・

 

 

 

 

まとめ

依存症時代の僕は、まさに心がすさんでいました。

心にも余裕がなく、毎日毎日イライラしていて、やることなすことすべてが悪い方向にいっていました。

 

とは言え、それも当たり前の話で、負けるべくして負けることにお金をつぎ込んでいたわけですから当然でした。

 

ギャンブル依存症は本当に怖い病気です。

すべてを失います。

 

もうギャンブルを辞めたいと思っている人は、このチャンスを逃さず、本気で辞めることを考えてみませんか?

 

 

 

 

コウジの著書
 
AmazonのKindle出版で好評発売中です。

おかげさまでたくさんの方にお読み頂いており、感謝です。

 


 

ブログ仲間ジュニパパさんのギャンブル依存症克服ブログです。
こちらもぜひ御覧ください。

ギャンブル依存症からの人生逆転ブログ

 


 

↓twitter漫画家のナツジさんです↓

ナツジさんの漫画は本当に心にささります。無料ですので、まだ読んでない人はぜひお読み下さい^^

 

関連記事

パチスロの実機って、買ったことありますか?依存症時代のこぼれ話

引用元:http://pachislotzone.com/archives/4977 パチスロの実機って、個人でも買えますよね。     古い台とかだったら1~3万円くらいで買えた …

借金する時のあのパワーは、一体どこからくるんだろう

お金を借りたことのある人ならわかると思うんですが、借金する時のあの心境って、本当に嫌ですよね。   サラ金の窓口で借用書にサインしたり、窓口のお姉さんに色々と聞かれたり、身分証明書とか給与証 …

まっちゃんの問いかけが依存症を物語る「パチンコ屋を黒字にするために?」

ダウンタウンのまっちゃん(松本人志)が5月10日の「ワイドナショー」で発言した言葉が、すごく核心をついていますね。   「パチンコの件に関してすごく不思議なのは…」と話し出すと、「(行政は) …

「負けたら誰かに借りよう」パチンコに行く時にいつもあった他力本願思考

借りる前提でギャンブルをしていたあの頃の僕 僕がパチンコ・スロットに依存していた頃は、毎月10万円以上負けていました。 当然、お金に余裕があるわけがなく、その資金のほとんどは生活費や借金から工面してい …

【死にたくなるスロット依存症話】5円スロットのコインを6枚使ったら警察呼ばれた件

その日は朝から会社をサボってスロット屋へ。   昼もまわり、15時を過ぎた頃には負け額7万円オーバー。こんなことなら会社行っとけばよかったと後悔しながらも、すでに後戻り出来なくなっていた。 …

コウジ

小学生時代から親についてパチンコ屋に出入りをし、高校生時代には早くもパチンコ依存症を発症。

大学時代、社会人時代と依存症を悪化させ、作った借金は総額1500万円にのぼる。

22年間のギャンブル依存症生活を抜け出し、しあわせな日々を取り戻す。

依存症に苦しむ人たちに、依存症を抜け出す手助けをしたいとブログを開設。

 

コウジの依存症遍歴