依存症

ギャンブル依存症の原因は「不足感」にあることが多い

パチンコやスロット、競馬などに依存してしまう原因として見過ごされがちなのが、日々の生活の中で感じている「不足感」です。

不足感とは、足りない、満足できていない、満たされていないという感覚です。

 

この不足感のやっかいなところは、お金を持っている人でも感じるという点です。

 

 

例えば、宝くじがあたった人の9割が、その後に破産しているという現実があります。

 

一般的な感覚であれば、もし宝くじで3億円が当たったとしたら「自分なら1億で家や車を買って、あとは慎ましくのんびりを過ごしていくのにな」と、誰もが考えませんか?

でも実際に宝くじに当たってしまうと、ほとんどの人がそうはできないんですね。

 

それはなぜかと言うと、「3億が手に入ったら、あとは減っていくしかないから」です。

 

減ることはあっても増えることはありません。そのため、「減っていく不安」にさいなまれるようになります。

 

 

 

3億円と言えば大金です。

しかし、3億円を使おうと思えば、簡単に使うことができてしまうんですよね。

家を買えば数千万円から1億くらいはあっという間になくなりますし、車を買っても数百万円は必要です。

 

そうやって自分の欲しかったものを買うと、あっというまに3億円が2億円に、2億円が1億円に減っていくわけです。

すると、もともと3億円もあったお金が、気がつけば残りわずか1億円になっているわけですから、まだ1億円も持っているにも関わらず、「失った感」「不足感」をすごく感じてしまうんです。

 

そのため、残ったお金を使ってさらに宝くじやギャンブルにつぎ込んでしまい、結局すべてのお金を失ってしまうわけですね。しかも、一度大金を手にすると金銭感覚だけは贅沢になってしまっているので、元の堅実な生活に戻るのは難しいんです。

 

 

パチンコ、スロット、競馬も同じ

それと同じことがパチンコ、スロット、競馬でも起こっています。

一度ギャンブルで大勝ちしてしまうと、もうそこでやめることはできませんよね。また勝ちたい、また増やしたいと考えてしまいます。

 

勝ったお金で美味しいものを食べたり、服を買ったりすると、あれだけあったお金がすごく減った気になってしまい、不足感を感じます。

もともとは持っていなかったお金なのに、失った感をすごく感じてしまうわけですね。

 

 

また、お給料に不満があったり、日々の生活にゆとりがない人も、常に不足感を感じています。

不足感を感じている人がギャンブルで勝つことを知ってしまうと、ギャンブルを抜け出せなくなってしまうんですね。

 

 

不足感を感じなくなるためには

こうした不足感というのは、「給料が少ない」「仕事がつまらない」「家庭がうまくいっていない」など、日々の生活のちょっとした要素からくることが多いです。とくに、金銭的な要因は大きく影響しています。

 

しかし、実はこうした不足感を感じているのは自分自身であって、誰かのせいではありません。

例えば給料が手取りで30万円もらっていても不足感を感じている人もいれば、逆に手取りが15万円しかなくても十分生活できると思う人もいます。

 

 

30万円もらっていても不足感を感じてギャンブルにつぎ込んでしまう人は、さらにお金を失ってますますギャンブルに依存してしまいます。

しかし、手取り15万円しかなくても、上手にやりくりして毎月2万円を貯金できている人は、10年後には240万円も貯金ができます。

 

すなわち、不足感は自分次第でいくらでも変えられるということです。

 

 

自分のあり方を見直そう

僕がいいたいのはお金の話だけではありません。

毎日が楽しくない、生活が苦しい、何もいいことがないと言った感覚は、すべて錯覚です。

あなたが今生きていて、毎日を健康に過ごせているだけで本当に素晴らしいことです。お金や仕事のことで悩めるのは、生きていればこそです。

 

もし日常生活の中に不満があればそれを手放せばよいのですが、実際にはなかなかそうはできず、不満の種を抱えたまま、ギャンブルに解決を求めてしまいます。

その結果、ますます傷口を広げてしまっているのが、ギャンブル依存症の人なのです。

 

 

あなたが生きている今日は、本当に生きたかった誰かの明日です。

 

 

その1日をあなたが無意味な不足感で無駄にして、ギャンブルなどというくだらないものに使うのはもったいないと思いませんか?

 

もっと今あるものに感謝して、十分に自分は幸せであると思い、1日を大切に思えることができれば、ギャンブルなんてしている暇はないはずですよね。

 

不足感と向き合うこと、ギャンブルなんかで自分の人生は好転しないことに改めて気づくことが、ギャンブル依存から抜け出す近道です。ぜひそこに気づいて、あなたの人生を元の有意義なものに戻していきましょう。

 

 

コウジでした(^^)。

 

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コウジ

小学生時代から親についてパチンコ屋に出入りをし、高校生時代には早くもパチンコ依存症を発症。

大学時代、社会人時代と依存症を悪化させ、作った借金は総額1500万円にのぼる。

22年間のギャンブル依存症生活を抜け出し、しあわせな日々を取り戻す。

依存症に苦しむ人たちに、依存症を抜け出す手助けをしたいとブログを開設。

 

コウジの依存症遍歴