今、パチンコ業界はどんどん衰退していっています。
あなたの近所のパチンコホールも、どこもガラガラで閑古鳥が鳴いていませんか?
パチンコ遊戯者も激減し、ホールもどんどん潰れていっています。
そんなところへパチンコをしに行くとどうなるのか、今回はデータを見ながら考えてみました。
パチンコ業界は10年で10兆円の売上減
参考:http://pachinko-shiryoshitsu.jp/structure-industry/scale/
パチンコ業界は年々売上げを落としてきています。
2006年には33兆円あった売上規模も、2015年には23兆円にまで落ち込んでいます。
つまり、それだけパチンコ遊技人口が減少していることを意味しています。
当然パチンコホール数も減少し、1997年には1万7000店舗以上ありましたが、この20年で1万店舗を割り込みました。2018年現在では、ホール数は最盛期の約半分にまで減っています。
なぜパチンコ遊技人口が減り続けているのか
ではなぜ、パチンコ遊戯人口は減少しているのでしょうか。
原因のひとつと考えられるのが、民間給与額の減少です。
参考:https://www.e-pachinko.org/news/2018/04/04/パチンコ、パチスロ遊技人口は何故減っているの/
上のグラフを見るとわかるように、民間の給与額はこの20年間、ものすごい勢いで落ち込んでいます。グラフの赤い線が1年間の民間給与額です。
1997年をピークと考えると、一人あたりの給料はずっと落ち込み続けています。2009年の最底期には、約400万円にまで下がり、ピーク時よりも80万円も下がっていることがわかります。
そこから少し給与額も回復していっていますが、それでもピーク時には遠く及ばびません。
当然パチンコに使えるお金は減り、パチンコ離れが加速していることが伺えます。青い線グラフがパチンコ・パチスロの遊技人口で、約20年間で、2400万人から1000万人を割り込むまでに減少しています。
参考:http://nishiki-blog.com/pachinko-slot-industry-future/
パチンコ遊戯人口の推移予想では、今後20年間で250万人にまで減少するという予測もあります。
上の表で言えば、ピーク時の1999年には3000万人に届きそうだったパチンコ遊技人口が、たった250万人にまで落ち込むということです。なんと10分の1にまで減少すると言われているのです。
パチンコへの検索トレンドはむしろ高まっている
では、パチンコへの興味は下がったのかと言うと、一概にそうともいいきれないようです。
実際、スマホやパソコンでのネットのパチンコ検索件数は2012年頃から上昇しているそうです。Youtubeなどの動画サイトでもパチンコ動画の視聴数は上がっているそうです。
つまり、パチンコ遊技人口は減少していても、まだパチンコ・パチスロファンは根強く存在するということになります。
僕の個人的な考えとして、パチンコ関連の検索が高まった背景には、ますます勝てなくなってきているパチンコ事情から、どうにかして勝ちたいという思いがパチンコ情報や動画の検索につながっているのではないでしょうか。
パチンコ業界の衰退とパチンコ依存症患者との関係
ではここからが本題です。僕の怒りという主観も込めて書いていきます。
パチンコ遊技人口は激減している反面、実は一人あたりの売上貸し玉料はとんでもなく上がっています。
売上貸し玉料とは、簡単に言えばひとりの人がパチンコに使うお金です。
1997年には120万円だった売上貸し玉料は、なんと倍以上にまで跳ね上がっていることがわります。
つまり、うまくパチンコをやめられた人がいる分だけ、パチンコをやめられなかった人が代わりにお金を使っているということです。
パチンコ業界が衰退していく中、ホールも昔のように左うちわで稼ぐことができません。そうなると当然、ホールは出さなくなります。もともと出していなかったのに、ますます出さなくなるわけですから、勝てるはずがありませんよね。
パチンコ業界の意味不明な取り組み
パチンコ業界は社会的にクリーンな立場であるために、様々な取り組みや規制を行っています。
その規制が、○号機と言った機種の推移となっています。
ですがパチンコ業界の取り組みは、本当の意味で遊戯者が遊びやすいものを生み出すものではありません。例えばこれまでに数々行われてきた出玉規制。もっと遊びやすくするのであれば、一方的に出玉を減らすのではなく貸玉と出玉のバランスを取るような規制にすべきです。
スロットでは、4万、5万円使って出玉50枚で終了なんてことが当たり前に起こります。
パチンコでも、1000円で20回転もしないのに1000回転ハマりなんてザラ、それなのに出玉なしの小当たりなどと言う理解不能な機種のオンパレードです。無茶苦茶だと思いませんか?
もはや勝てる勝てないの問題ではく、楽しむことさえできない、ただお金を渡していくだけの作業をしにホールに行っているのです。
さらにやらかすパチンコ業界 2018年の規制はこれだ
数年に一度発表されるパチンコ・パチスロ規制。
これまで、パチンコファンが喜ぶような規制は一度もありませんでしたが、2018年もまた、大々的にやらかしてくれるようです。
ここでは、パチンコ、スロットそれぞれの規制内容をまとめてみましょう。
パチンコ
■パチンコの大当たり出玉数を2400個から最大1500個へと大幅減少
また出ました。お得意の出玉規制です。
これまでも恐ろしいまでに出なかったのに、さらに出なくすると言うのですから驚きですね。
しかも最大1500個ですから実際にはもっと少なくなります。
■パチンコの大当たりラウンド数を16ラウンドから10ラウンドに大幅減少
ラウンド数も16ラウンドから10ラウンドへと減少します。とは言え、ラウンド数はあくまで出玉の出し方の演出のひとつですから、それほど大した問題ではないのからもしれません。
1500個を16ラウンドで出そうが10ラウンドで出そうが同じですよね。
ただ、大当たりしている時間が短くなり、通常遊技の時間がさらに増えるであろうことは予測できます。
■パチンコ台も6段階設定が可能
パチンコ第にもスロットと同様、6段階設定が可能になります。
新基準のパチンコ台は、封入式パチンコと呼ばれ釘調整が出来ない台となり、かわりに設定差をつけられる台になります。
これまでも、パチンコ台は釘調整をしてはいけないというあからさまな嘘をついてきましたが、今回の規制によって、クギ調整ができない台に変わっていくとされています。
これは遊戯者にとって、メリットかデメリットか?ということですが、はっきり言ってデメリットです。
ホールが設定できるのですから、当然低い設定しか使いません。
そして釘は触る必要がなくなり、どの台も一律に回るようになれば、台の良し悪しの判別はもはやまったくつかなくなります。
■4時間遊戯中のパチンコ・パチスロの出玉払い出し数を発射総個数の1.5倍未満へ
これはちょっと難しい話ですが、パチンコ台は1分間に100発以下しか打てないようにできています。これを元に計算すると、4時間で発射できるパチンコ玉の個数はおよそ2万発ということになります。これの1.5倍までしか出ないようにな台しか作れないということです。2万発の1.5倍というと、3万発ということになりますね。
2万発というと、等価交換で8万円です。一見すると、十分勝てている額に感じるかもしれませんが、先に書いたように、4時間当たりなく打ち続ければ、20000発負けるのです。8万円負けるのです。
それに対して1.5倍未満の出玉しか出さないと言っているのです。
つまり、4時間で2万発打ち込み、たまたまあたりが続いて1.2倍の2万4000発が出たとしても、換金率を差し引くとほぼトントンということです。
これがどういうことか分かりますか?
ますます勝てなくなる仕様の台しかなくなるということです。
4時間も座ってお金を入れ続け、負けるリスクはそのままで勝てる可能性はほぼゼロという事になります。
これ、楽しいですか?遊戯と呼んでいいのですか?
■2018年2月1日以前に検定通過機種は、最長3年使用可能
2018年以前導入の機種は、検定期間終了まで設置できます。新機種で勝てない人がこっちに流れてくるのは目に見えて明らかですね。いずれにしても勝てないことには変わりませんが。
スロット
スロットの規制もかなりひどい内容となっています。
スロットは今回の規制で6号機時代へと移行します。5号機時代への移行時にも、スロットファンを裏切る規制をしてきましたが、それをさらに上回る規制内容と言えます。
■強制初期化機能(有利区間)の導入
今回の規制の目玉と言えるのがこの強制初期化機能という概念です。
例えばARTのゲーム数がどんなに上乗せしても、最大ゲーム数は1500ゲームまでとなり、1500ゲーム到達時点でどれだけ残りARTゲーム数を保有していても、強制的にリセットされてしまいます。
この1500ゲームの区間を有利区間とも言います。
6号機のART純増枚数は最大2.0枚のため、実質3000枚が出玉の上限となってしまいます。このことから「3000枚規制」とも呼ばれます。もちろん最大ですので、実際には3000枚に満たなくても、1500ゲームが終われば強制的にARTは終了します。
有利区間が終わると、内部状態も通常に戻るため、高確状態からまたARTを引き戻すと言った恩恵もないので、またゼロからやり直しということになります。
これによって、6号機の演出には理解不能な挙動も多くなっていて、順調にARTが続いていたのに、突然次のゲームで通常の画面に戻ったり、上限が1500ゲームなのをいいことに、無駄にゲーム数の上乗せやミッションクリアなどの派手な演出をつけたりと言った、無理やり派手な挙動をして射幸心をあおろうとする傾向も出てきています。
■最大機械割は約105%
これまで出ない出ないとなげかれてきた5号機でも、最大機械割は119%ありましたが、6号機では105%が上限となります。105%と言えば、5号機でいう設定3あたり。終日打ち続けて、トントンかちょい勝ちくらいの機械割です。
機械割105%の台を1日7000ゲーム回すと、計算上の獲得枚数は=1050枚。
換金率を差し引くと、およそ2万円勝ちくらいが上限ということになります。
たいしてリスクが下がったわけでもないのに、最高設定の台を1日打っても2万円程度しか勝てないということです。2万円なんて、1時間あったら簡単に吸い込まれます。どうやっても勝てません。
■ボーナス払い出し枚数の上限が300枚に
ボーナスの払い出し枚数の上限が300枚にまで引き下げられます。
獲得枚数ではありません。払い出し枚数です。
払い出し枚数とは、台の下から出てくるコインの枚数なので、ボーナス中にもコインを入れないといけないので、その分はマイナスとなります。つまり、実際に獲得できる枚数は200枚~250枚程度ということになるわけです。
5号機でも、ビッグボーナスと言いながら獲得枚数は150枚程度の台が多かったですが、それでも5号機の上限は480枚となっていました。
出玉に上限ができても大当たり確率が下がる保証はないので、これまたリスクだけが高まることが容易に想像できますね。
2018年におけるパチンコ規制の趣旨は、「4時間で5万円以下の出玉に抑える」ことが狙いの規制となっており、その考えに基づいたこれらの施策となります。
毎回毎回、出玉を減らすことしかしないパチンコ規制。今回も予想通り、遊戯者を裏切る内容となっています。今一度、パチンコに行くべきか?冷静に考えてほしいと思います。
ここ数年の間にもなんどか規制が入りましたが、出玉は減らしても、投資額が下がったことはありません。リスクは下がらないのにリターンは減り続ける一方です。
パチンコ業界は、パチンコを楽しめるものにするという考え方は全くないようです。
このパチンコ業界の体質はこれからも変わることはないでしょう。
まとめ
2018年もまた、恐ろしいほどに遊戯者をバカにした規制内容になっています。
しかし、これはある意味でいいことでもあります。パチンコ遊戯人口が減り続けているのは、やはり給料の減少などによって使えるお金が減っていることが大きな要因ではあると思いますが、単純にパチンコ、スロットが面白くないからというのも大きな理由であると思います。
無事にパチンコをやめられた人の分まで、パチンコ依存者がお金を使い続けるという図式がこれからも続くでしょう。それでもあなたは、パチンコに行きますか?こんなに勝てない、面白くない、遊戯者をバカにしたパチンコを、まだ続けますか?
何も出ないのに、お金だけ入っていく自動販売機です。それでもあなたは、パチンコを続けますか?
パチンコでお金が増えるなんて、幻想です。
パチンコが楽しいなんて、まやかしです。
もしまたパチンコに行きたくなったら、このサイトを読み返して見て下さい。
今なら、パチンコなんて知らなかった頃のあなたに戻れます。
パチンコに行く暇があったら、買い物にでも行って下さい。
公園で散歩でもして下さい。
おいしい物でも食べて下さい。
家族と一緒に過ごして下さい。
そこに幸せがありますよ(^^)