お金に嫌われて当然だった依存症時代
僕がギャンブル依存症だった頃は、本当にお金に対する考え方が雑でした。
支払いなんて後回しが当たり前でしたし、そもそも支払い用紙が届いても、よっぽどお金に余裕が無い限りは見てもいませんでした。
保険料や年金なんかの封筒は、「うわ~、またなんかきたよ。。」って感じで、そのまま放置。「だってどうせ見たって払えるわけない」そんな感覚でした。
家の電話が鳴っても、基本は出ませんでした。支払い関係の電話だったら嫌だったからです。
給料が振り込まれても、とにかく早くパチンコがしたいから、手数料が216円とかかかっても、まったく気にせずにホールの近くのコンビニATMでおろしてしました。
でも負けがこんできて、手数料のせいで金額が1000円未満になる時は、必死で手数料のかからないATMを探し回りました。なぜなら1000円あればメダルも玉も借りれますが、900円だと借りれないからです。
そのくせ、わずか1万円勝ったらもう気が大きくなって、帰りにコンビニの高いお菓子や飲み物を平気で買い、2000円くらいは当たり前に使っていました。
「どうせパチンコだったら簡単に何千円も使うんだから、これくらいはいいだろう」そんな感覚でした。
ギャンブルをやめるとこんなに変わるんだと実感
そんな異常な感覚で22年を過ごしてきた僕ですが、ギャンブルをやめてから、本当にお金に対して真摯になれるようになりました。
まず、何かにつけてかかってくる手数料も、たとえ108円でももったいないので、手数料のかからない方法をちゃんと探すようになりました。
支払いの用紙がきたらまず一番に確認して、いつまでにいくら入金しておかないといけないか、ちゃんと把握するようになりました。
何かを買う時も、本当にそれが必要?と自問するように、自然となっていました。そして本当に必要なものを買う時は、「このお金があることでそれが手に入るんだ」というお金への感謝ができるようにもなりました。
お金に感謝できるようになるとお金が溜まってくる不思議
不思議なことに、お金への感謝ができるようになると、お金って溜まってくるんですよね。
入ってくるお金も増えるし、出ていくお金も減る。これは自分の考え方が変わったからだと思いますが、それを差し引いても、明らかにお金のめぐりって変わるんです。
今から思えば、依存症時代の僕にお金が回ってくることは、絶対なかったんだということが身にしみてわかります。
あんなお金の使い方、お金への考え方で、お金が増えるはずがなかったですね。
もしかしたら、ギャンブルにハマってしまった唯一のメリットは、お金の大事さを心から学べたことかもしれません。
もし今、ギャンブルをやめたいと少しでも思っている人は、ぜひ、お金ってなんだろうっていうことをじっくり考えてみて下さい。あなたの何かを変えられるかもしれません。
それではコウジでした(^^)