ギャンブル依存症は遺伝する?
よく、ギャンブル依存症は遺伝するという話を聞きます。
アメリカのミズーリ大学の研究では、家族にギャンブル依存症患者がいる場合といない場合では、ギャンブル依存症の発症率は4倍も違うという結果が出ています。
(いる場合の発症率:19% いない場合の発症率:5%)
依存症の原因となる遺伝子も
ギャンブル依存症のリスクを高める遺伝子も見つかっているそうです。
「脆弱性遺伝子」という遺伝子を持っている人は、一度ギャンブルの面白さを知ってしまうと抜け出せなくなる割合が高くなるそうです。
ですから、「1回くらいならいいか」という安易な気持ちでギャンブルに手を出してしまうと、大変なことになるのです。
両親がパチンコ依存症の我が家の場合
僕の家も、父親がパチンコ依存症で、その父からパチンコを教わった母も、パチンコにドはまりして抜け出せなくなりました。
その結果、僕と妹は毎日夕方には父と母に連れられてパチンコ屋に行き、ホールの中で遊んでいるという環境で育ちました。
そして見事に僕も、パチンコに依存してしまったのです。
「環境」がギャンブル依存症を増幅させる
僕はギャンブル依存症は、遺伝よりも環境のほうが問題が大きいと思っています。
事実、ギャンブル依存症の人でも、親はまったくギャンブルをしないという人はたくさんいます。
遺伝子の有無はあくまで「性格の違い」程度のことであって、それよりも環境の問題のほうが大きいんじゃないかと思うんですね。
ですので、そんな環境で育った僕は、自分のギャンブル依存症をいつも親のせいにしていました。
「親が僕をパチンコ屋に連れて行っていなければ、自分はパチンコなんかせずにすんだのに」と、いつも親に恨みを持っていました。
「他力本願思考」を抜け出そう
しかし、22年のギャンブル依存症の期間を乗り越え、僕が今ギャンブルをやめることができたのは、考え方を改めることができたからです。
ギャンブルに依存してしまうと、物事に対する考え方が、すべて「他力本願」になり、「人のせい」にしてしまうようになります。
・誰かにお金を借りよう
・困ったら親に泣きつこう
・もう少し小遣いもらえてたら、今日勝てたのに
・あいつがあの台を取らなければ、大勝ちだったのに
・自分が勝てないのは、このクソホールのせいだ
こうした「人のせい」思考をやめて、
「ギャンブルがやめられないのは自分のせいだ」
と心の底から反省して、今がどん底であるのはこれまでの自分がしてきたことが原因なんだと考えるようになりました。
そして、
「だったら今から正しい種をまけば、数年後には人生が変わっているはずだ」
と考えるようにもなっていきました。
物事を人のせいにしているうちは何も変わりません。
なぜなら、人や環境を自分がコントロールすることはできないからです。
ですが、すべてを自分の責任だと考えられるようになれば、自然に目の前の現実は変わっていくのです。
遺伝でも環境でも関係ない。ギャンブル依存症は回復できる
ギャンブル依存症のきっかけは、遺伝や環境の影響もあるかもしれません。
でも、本気でギャンブルをやめたければ、そんなものは関係なくやめることができます。
結局のところ、ギャンブルをやめられない人のほとんどは、「本気でやめたい」と思えていないのです。
負けたことに後悔しても反省しても、それが「後悔しているつもり」になっていませんか?
「反省しているふり」になっていませんか?
本気でギャンブルをやめたいのなら、見せかけの反省はもうやめて、今すぐなにかの行動を起こさないといけません。
本を読む、隠し事を打ち明ける、支払いを済ませる、副業を探してみる。
できることは無限にあります。
現実を変える一歩を踏み出し、小さいことを積み上げていく。
それがあなたの人生を大きく変えるきっかけとなるのです^^