依存症

ギャンブル依存症と引き寄せの法則について

みなさんは、引き寄せの法則というものをご存知でしょうか。

 

よく、成功した人が「自分は引き寄せの法則によって、人生の成功をひきよせたんだ」という話をしているのを聞くことがありますよね。

ビジネスで成功している自分、お金持ちになった自分を想像しつづけることで、実際にそういう自分になれたんだ、成功したんだと話していたりします。

 

それを聞くと、まるで引き寄せの法則というのは、自分の願っていること、自分の希望していることが現実になる、と解釈してしまう人も多いかもしれません。

ですが、実はそれは少しニュアンスが違うんです。

 

引き寄せの法則=願い事が叶うではない

例えば、頭の中で毎日「お金持ちになりたい」と思っていればお金持ちになれるかというと、必ずしもなれるとは限りません。毎日パチンコで勝ちたいと願っていると、パチンコで勝てるかといえば、そんなはずありません。

 

で、「引き寄せの法則なんて嘘だ、願っただけでかなうのなら、みんな金持ちになれるだろ」という反論意見もあるわけです。

 

ですが、引き寄せの法則というのは、実は自分の願い事が実現化するのではなくて、

「自分の考えていることに従って、自分の行動が起こっている」

という意味なんです。

 

例えば、サラリーマンとして毎日働いている人は、望んでいようが望んでなかろうが、朝起きて会社に行って、サラリーマンとしての仕事をすることが当たり前になっています。すなわち、頭の中で、朝起きて会社に行って働く、というイメージが定着しています。

このイメージに従って実際の行動を起こしていて、その行動にそった現実が自分の周りで起こっているというのが「引き寄せ」であるわけです。

だから、毎日毎日、働くのが嫌で嫌で仕方なくても、「行かないといけない」という思いが、サラリーマンとしての人生を引き寄せているのです。

 

学生にも、毎日一度も休まずに学校に登校している生徒は、頭の中に「休む」という選択肢がない人です。少々体調を崩そうが、「学校に行くことが当たり前」という思考の人は、学校を休みません。

 

しかし、学校を頻繁に休む人というのは、日々、頭の中に「学校を休む」という選択肢、イメージを持っています。

そのため、なにかにつけて休む理由を探しています。その結果、実際に学校を休むという行動を選択します。

 

このどちらの人も、頭の中にあるイメージが現実を引き寄せているのであり、願いがかなうのではなくて、自分のイメージに従った行動を取っている、というのが正解になります。

 

ですから、お金持ちになりたいと願っているだけではお金持ちになれることはなくて、実際にお金持ちになるための具体的なプロセスまでイメージしている人でなければお金持ちにはなれません。

 

「お金持ちになるにはお金持ちの人に話を聞きに行こう」

「お金もちの人がどんなビジネスをしているのか調べよう」

「お金持ちの人の生活ルーティーンを真似してみよう」

 

といった、具体的な行動をイメージできた人が、それを行動に移し、色々な苦難を乗り越えていき、その結果としてお金持ちになるという現実を引き寄せるわけです。

 

 

引き寄せの法則とギャンブル依存症の関係性

ではこれをふまえて、ギャンブル依存症と引き寄せの法則の関係性について考えてみましょう。

このブログでも、一貫してお伝えしているのが、「ギャンブル依存症は潜在意識の中にパチンコがあるから、パチンコに行く」ということです。

 

これはまさに引き寄せの法則に当てはまっていて、「パチンコのことばかり考えているから、パチンコ屋に行くという行動をとる」わけです。

逆に、パチンコなんてやったことがない、まったく知らないという人が、パチンコに行くことなんてありません。頭の中にパチンコというものがない以上、パチンコ屋に行くという現実を引き寄せることはないわけです。

 

英語が上達したくて英会話の勉強をしている人は、ずっと頭の中で英語が上達するためにどうすればいいかを考えています。

だから英会話教室に通ったり、外国の人と交流を深めたりと、英語上達のための行動を自然ととっています。

これが引き寄せの法則というものです。

 

誰もが、自分の頭の中のイメージにしたがった行動をしていて、その結果として現実を引き寄せています。

ですからあなたの現実も、あなた自身が引き寄せているということになります。

たとえ今の生活が、自分の理想とはほど遠くても、それはやはり自分の思考、行動が引き寄せた結果なんですね。

 

例えば、今の収入に満足できていない、生活が苦しいという状況の人も多いと思います。で、当然それは、本来であれば自分が望んでいない生活であるはずです。

ですが、それなら職場をかえてもう少しお給料のよい会社に転職するとか、自分でできる副業を探してみるとか、できることはたくさんあるわけです。

ところが、多くの人は、現状に不満を言いながらも、今と違う生活への変化を恐れます。「どうせ副業なんてうまくいくはずないだろ」「転職してもし今よりも給料が下がったらどうするんだよ」など、リスクばかりを恐れて、何も変えようとしないんですね。

 

なのに、不満だけはたくさん持っているので、文句はいうのに何もしないという状況になりがちなわけです。

これは、人間の潜在意識が、今の生活パターンを克明に記憶していて、今と違うことをさせないように働きかけてくるためです。

つまり、潜在意識は変化を嫌うんですね。

 

だから、「どうせ副業なんてうまくいかないだろう」と思っている人は、実際にうまくいきませんし、「転職しても給料が下がったらどうするんだよ」と思っている人は、転職まで踏み切ることはできません。

 

逆に、「副業をすれば、今よりは収入も上がるはずだ!」と強い信念を持って副業に取り組んだ人は、うまくいくまでやり続けますし、「転職して給料をあげるぞ!と思って行動した人は、たとえ1社や2社失敗があったとしても、成功するまでよい職場を探し続けるわけですね。

 

 

現実は頭のイメージが作り出すもの

このように、引き寄せの法則というのは、人間の頭の中のイメージが行動に反映するという性質のものであり、現実というのは「その行動の結果」なんですね。

 

ですので、ギャンブル依存症の人がギャンブルをやめるためには、頭の中にいる「ギャンブルをしている自分」をまず否定する、消し去ることが大事です。

その方法として、「自分はもうギャンブルをやめたんだ」というセルフイメージを繰り返し、ギャンブルをやめた幸せな自分、素敵な自分になりきるところからはじめるのが大切です。

 

今あなたがギャンブルをやめられないのであれば、ギャンブルをしている自分のイメージが頭の中にある証拠であるわけです。

 

ギャンブルをしている人は、頭の中にギャンブルのことがある、それだけのことですし、ギャンブルをしない人は、頭の中にギャンブルがない、それだけのことなんですね。

 

 

ビジネスで成功した人は、頭の中で先にビジネスで成功している人であり、ずっと生活が苦しいという人も、生活は苦しいけどしょうがない、と考えている人なんですね。

こう考えると、引き寄せの法則というのは、誰もが実践していることであり、
誰一人、例外なく、自分の人生は自分が引き寄せている、ということです。

 

 

まとめ

・引き寄せの法則は、願い事が実現するという性質のものではない

・望んでいない現実でも、それは自分がイメージしている結果である

 

なので、ギャンブル依存症を抜け出して、もっと楽しい人生を送りたい、自分の願う人生を引き寄せたいのなら、

 

・自分の考え方を変えていく

・願うだけでなく、自分の「あり方」を理想に近づけていく→実際に行動を積み重ねていく

 

ということになります。

そうすれば、自然と人生も変わっていきますし、気がつけばギャンブルなんて頭の中から消えていくはずです。

 

マザーテレサさんの名言にこういうものがあります。

思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。

 

まさに人の人生をぎゅっとまとめた素晴らしい言葉だと思います。

誰もが、まず思考からはじまっています。

そして、それが言葉になり、行動になり、習慣になり、性格になり、最後には運命となります。

 

最後に死ぬときに、もっとああしていればよかった、と後悔したくないですよね。

ですから、今、自分に何ができるか、どうすれば自分を変えられるか。

そういうことを、じっくりと考えてみる時間を持つのもいいんじゃないかなと思います。

 

 

コウジでした。

 

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コウジ

小学生時代から親についてパチンコ屋に出入りをし、高校生時代には早くもパチンコ依存症を発症。

大学時代、社会人時代と依存症を悪化させ、作った借金は総額1500万円にのぼる。

22年間のギャンブル依存症生活を抜け出し、しあわせな日々を取り戻す。

依存症に苦しむ人たちに、依存症を抜け出す手助けをしたいとブログを開設。

 

コウジの依存症遍歴