ギャンブルをやめたいと思った時に、皆さんはどんなことを実践していますか?
・パチンコ屋に近づかない
・お金を持ち歩かないようにする
・パチンコ動画をみないようにする
・貯金をする
・新しい趣味を見つける
人によって、取り組みは色々あると思います。
ですが、おそらくほとんどの人が、うまくいかなかったのではないかとおもいます。
ではなぜ、こうした取り組みではギャンブルをやめることができないのでしょうか。
変えるべきものは行動ではなく内面
僕も22年間という途方もない年月をギャンブルに費やしてきました。
その中で、本当に数え切れないくらい何度も何度も、パチンコ・スロットをやめようとしてきました。
かなり本気で頑張っていた時もありましたが、やめられなかった。では、なぜその時の僕はやめられなかったのか。
それは、変えようとしていたのが「行動」だったからです。
・パチンコ屋に近づかない
・お金を持ち歩かないようにする
・パチンコ動画をみないようにする
・貯金をする
・新しい趣味を見つける
これらはすべて、行動です。何かを禁止したり、自分に制限をかけてギャンブルをやめようとしていました。
ですが、ギャンブル依存症というのは、「心の病気」です。頭の中にいつもギャンブルへの衝動を持っているのが根本原因です。
それを無視して、どんなに行動を変えようとしてもそれは無駄な努力なんですよね。
だから僕は、いつまでたってもギャンブルをやめることができませんでした。
変えるべきは「言葉」だった
じゃあ、そんなギャンブルに依存した心をどうやって直せばいいのか。どうやって変わればいいのか。
それが「言葉を変える」ことだったんですね。
「言葉を変える?」なに言ってんの?と思われた方も多いかもしれません。
ですが、実はこれは簡単にできて、なおかつ人生そのものさえ変えることができる方法なんです。
そもそも、僕たちの目の前の現実というのは、実は僕たち自身から生み出されています。
先に現実があるのではなくて、僕たちが先に頭の中でイメージしていることが、現実として遅れてやってきているんです。
例えばあなたがパチンコに行くのは、あなたがパチンコに行くより先に、頭の中でパチンコに行こうと決めていたからです。しかもそれは、無意識レベルでの話なので、本人にはその自覚はありません。
それと同じように、サラリーマンがサラリーマンなのも、大工さんが大工さんなのも、大学生が大学生なのも、みーんな、先に自分がそうあろうと無意識に決めたから、今、そうなっているのです。
現実が先にあるのではなく、自分から現実が作られているのです。
思考は言葉とリンクする
では、なぜ言葉を変える必要があるのか。
それは、自分自身が発する言葉は、あなたの思考を代弁しているからです。
例えばあなたが起こっている時、絶対に「楽しいなあ」という言葉は出てこないはずです。
罵倒や憎しみの言葉は出ても、「ありがとう」という言葉はでてこないでしょう。
つまり、言葉はあなたの思考の代弁者なのです。
これは日常生活でも同じです。
普段から誰かの悪口を言っているような人は、常に誰かを悪く見て、揚げ足をとろうと考えています。
逆に、いつもニコニコして、自分のペットの話をしていたり、旅行の話や楽しい話をしている人は、普段から楽しいことを考えています。
つまり、僕たちの発する言葉は、「自分の思考とリンクしている」のです。
あなたはいつも、不平不満の言葉を発していませんか?いつもイライラしていませんか?
借金やうそに、押しつぶされそうになっていませんか?
そういう状況で発するあなたの言葉は、きっとネガティブなものが多いはずです。
「くそー腹立つ!」「まじでつまらねえ!」「なんで俺ばっかり!」
こうした言葉を繰り返していると、ますます怒りや不満を増長することになります。
そんなあなたを見て、まわりの人も不快に思って離れていってしまうかもしれませんね。
ですが、そんなあなたの言葉を一番聞いているのは、実はあなたのまわりの人ではありません。
あなたの言葉を一番聞いているのは「あなた」です。
自分から発されたネガティブな言葉を一番聞いているのは、実は自分です。
そしてそのネガティブな言葉に影響を受けて、さらにネガティブになっていきます。そうやって、自分の人格が形成されていくんです。
ギャンブルで負け続けている人ほど、これに当てはまる傾向があります。
いつもイライラして、借金やうそに追われ、いつもどこか焦っています。そしてそうした内面が言葉にも現れてくるようになります。
不平不満、いらだちなどの言葉が出てくるようになって、その自分の言葉にまた影響を受けて、どんどん悪循環を繰り返していくんですね。
ネガティブ言葉を使わない
ポジティブな言葉を使うこと以上に重要なのが、「ネガティブ言葉を使わない」ということです。
「しんどい」「めんどくさい」「あいつが嫌い」「お金がない」「腹が立つ」などのネガティブ言葉を日常的に使っていると、どんなに意識してポジティブな言葉を使っていても、意味がありません。
大事なのは、無意識に発する日常の言葉であり、ネガティブはポジティブを打ち消してしまう力が強いのです。
例えば、普段とてもいい人で、丁寧で優しい人が、ある時乱暴で汚い言葉で誰かをののしっているところをみたら、あなたの評価は、「すごくいい人」から、「実はやばい人」になりませんか?
せっかくいい人だと思われていたのに、たった一回の行動で、ネガティブなイメージが定着してしまいます。
ですから、ネガティブ言葉はできるだけ使わない、これも徹底するようにしましょう。
それは行動にもリンクする
言葉を変えると、「言葉=思考」の法則によって人格が形成され、「行動」として現れるようになります。
普段から人にありがとうと言っていれば、自然と行動にも優しさが現れます。
普段から「ついてるな」と言っていれば、ますますついている出来事が起こるようになります。
「思考=言葉=行動=現実」なんです。
言葉を変えろ!そうすれば人生は変る
ですから、あなたがたった今、すぐに始められる最善の方法とは、「言葉を変える」ことです。
変えると言っても、何を言えばいいのかわからない人のために、僕がギャンブルをやめる時に使った言葉を伝えます。
・感謝してます
・愛してます
・ついてる
・うれしい
・楽しい
・しあわせ
・きれいですね
・許します
・よかったね
・ありがとう
これらの言葉には、人に対する感謝や愛、嬉しい楽しいという感情、怒りを浄化する許容がすべて含まれています。
そして、この言葉をただただ繰り返して下さい。呪文のようにとなえ続けて下さい。
感情を込める必要はありません。最初はただ、繰り返すだけでいいです。
仕事中でも、家事の途中でも、育児の途中でも、寝る前、お風呂中、いつでも唱えることができます。
数秒あれば、イメージできる言葉です。
これを毎日毎日、繰り返して下さい。
そのうちに、小さな心の変化が訪れるはずです。
「こんな言葉を繰り返しても、現実は変わらないだろ」
と思うかもしれません。
ですが、そこには「目の前の問題を早く解決したい」という焦りがあるからです。
確かに、この言葉を唱えれば急に問題が解決するわけではありません。ですが、その焦りが、今まであなたがギャンブルをやめられなかった大きな要因のひとつであるはずです。
この言葉は、目先の問題を解決するための即効性を求めるものではなく、もっと根本的な解決、つまりあなた自身を変えるための「魔法の言葉」です。
言葉は、あなた自身です。言葉を変えれば、思考、人生が変わります。
お金もかからず、実践するのに努力も時間も必要ありません。
ですが、効果は絶対的です。
ギャンブルをやめるなんて小さい目標ではなく、もっと大きく人生そのものを変えることができる、最高の方法なのです。
さあ、ギャンブルをやめよう
言葉の力を信じることができれば、ギャンブルをやめるのは難しくありません。
こんな言葉を毎日繰り返してみまよう。
・ギャンブルやめて、5年がたったなあ。本当にやめてよかったなあ!
・毎日しあわせだなあ。楽しいなあ!
・借金もなくなって、なんの不安もないなあ!
・空は青いなあ、いい天気だなあ!
嘘でかまいません。頭の中で、ギャンブルをやめた自分、しあわせな自分、毎日楽しくて仕方ない自分を、目一杯イメージして下さい。そしてそれが本当であるかのように、素敵な感情で満たされて下さい。
それを毎日毎日繰り返して下さい。言葉、思考をリンクして下さい。そのうちに、「何かを始めたい」「人生を変えたい」「本当にこういう自分でありたい」という気持ちになり、それが行動にも飛び火しはじめます。
・旅行にいってみようかな
・本を読んでみようかな
・趣味を探してみようかな
・資格を取ってみようかな
こういうポジティブでアクティブな思考が生まれ始めれば、あなたはもう変わり始めています。
あとは、もうほんの一歩、あと数センチの線を超えて、行動してみるだけ。
そこから先は、未来のあなた次第です。
さあ、もうギャンブルなんてやめられた気持ちになっていませんか?
あとはあなたにおまかせします。
だって、あなたの人生はあなたのものですから!