パチンコ業界

大阪のパチンコ規制がかなり厳しい!この動きは全国へ広まるぞ!

とうとう大阪が、パチンコ・スロットの広告規制に本気を出しましたね。

2018年12月1日から、店内外における事前の告知および事後の告知をすべて禁止すると発表しました。

 

でもちょっと待ってよ?もともと2011年に広告に関する規制があっただろ?それとどう違うの?と思う方もいるかも知れません。

 

そこで今回の規制について説明していきましょう。

2018年12月の大阪府のホール規制内容について

今回、大阪府が発表したパチンコ・パチスロ店ホールにおける規制内容は以下のような内容です。

 

ライターによる取材、雑誌による取材、来店イベントなどの名目如何を問わず、事前告知、事後告知を一切禁止する

 

以前からホールによるイベントの告知や宣伝は、禁止されていましたよね。

例えば5のつく日は出る、設定を公開する、と言ったイベント日を設定することを全面的に禁止していました。

 

ところが、しばらくはおとなしくしていたホールも、だんだんと目を盗んで集客のためのイベントを仕組んでくるようになってきました。

それが、ライターの来店日の告知であったり、雑誌の取材日の告知です。

 

「○月○日に有名ライターが来店しますよ」「○月○日に雑誌の取材がきますよ」と告知することが、ここ数年では客を呼ぶ常套手段となっていました。

 

結局の所これは以前のイベント告知となんら変わらないのですが、ホール側としてはこれはイベントではないというスタンスで、堂々と行われるようになっていました。

これにすばやく反応したのが大阪で、それらの告知の一切を禁止にすると発表したわけですね。

 

この規制が厳しいと言われるわけ

今回の規制は、非常に厳しいと言われています。

なぜ厳しいと言われるのか、内容を細かくみていきましょう。

事前はもちろん、事後の告知も禁止している

通常、イベントで客を集めたい場合、事前に告知をしないと意味がありません。

しかし、やり方によっては、事後に告知をしても宣伝効果を狙うことができます。例えば、「○月○日に有名ライター☓☓さんが来ました!その日の当ホールの出玉状況を公開します!」と、ホールの盛況ぶりを謳うことができてしまいます。

しかし今回の規制では、事前の告知はもちろん、事後も禁止とされているため、そうした手法も使えないのです。

 

ポスター、掲示板やチラシ、POPなどすべて禁止

チラシの配布はもちろん、店内外にPOPを貼ったり、掲示板をおいたりすることもすべて禁止です。

ライターがこようが雑誌取材がこようが、それを客に伝える一切の手段がないということです。

テレビ、ラジオ、新聞などもはもちろん、今主流となっているYoutubeでの宣伝も禁止です。

 

SNSによる宣伝もすべて禁止

ブログ、LINE、ツイッターなどのSNSは、イベント告知禁止のホールにとっては唯一客に情報を送るツールですが、これによる告知も一切禁止となっています。

これまで、ひそかにSNSでイベントを匂わせていたホールも、明確に禁止されてしまったため、グレーゾーンをせめることもできなくなりました。

 

ホール以外にも規制範囲が及ぶ

規制の対象となっているのはホールだけではありません。

「営業者、関与が思料される広告会社、企画会社、個人に関する宣伝が禁止」となっていて、ホールの責任者はもちろん、雑誌、広告、企画に携わる会社や、ライター、Youtuberなど、広範囲に対して規制が及びます。

ようするに、「何者も告知行為をすることは許さないぞ」という強い規制だと言うことですね。

 

なぜ規制が入ったのか

ライターの来店イベントなどの告知は、ホールも出玉を増やしてよいホールであることをアピールする絶好の機会です。

ですので、お客さんも喜ぶし、広告会社やライターも儲かるし、よいことだらけのはずです。なのになぜ、こんな規制が入ったのか?

 

答えは簡単です。

 

嘘ばかりだからです。

 

スロットホールでは以前、設定を示唆する札に「サメ・エビ・アンコウ」というものがありました。

サメが設定4、エビが設定5,アンコウが設定6を示唆しています。

こうした札を台の上にさして高設定台を公開するというのが一般的となっていましたが、実際のところはデタラメばかりで、設定1に平気で高設定の札がささっていました。

イベントにしても、「6のつく日は出します!」と言った告知をして実際には一切出さないでぼったくるということが日常でした。そうした広告につられて集まった客からぼったくるホールがあとを絶たなかったため、イベント告知が禁止されたわけですが、今回もまったく同じです。

 

ライターが来店するよと言っているだけで、出すと言っているわけではありません。実際には客が集まるのをいいことにぼったくるのは簡単ですし、その日だけ出したり、ライターにだけいい台を打たせたり、ホールは好きなようにできるわけです。

これでは昔のイベント告知と何も変わらないため、そうしたグレーゾーンは許さないぞという規制なのです。

 

 

今回の規制によるホールの打撃は

今回の規制によって、打撃を受けるホールは多いでしょう。

 

なぜなら、ホールは集客する手段をまた失ってしまうからです。しかし、打撃を受けるのはホールだけではありません。今主流になっているのが、パチンコ・パチスロ雑誌関連の会社や広告会社、Youtube系の会社、そしてライターですね。

はっきり言ってしまえば、ホールと彼らの関係は営利関係です。ホールは彼らに自分のホールを宣伝してもらい、客を集める。彼らはホールを宣伝することによってホールから報酬を得る。つまり悪い言い方をすれば、彼らは「グル」なわけです。

彼らが利益を得た分は、必ず客に跳ね返ります。

結局、いつの時代も搾取されるのは客なのです。

 

 

今回の規制の意味について

大阪府が今回の規制を実施した背景には、そうした誇大広告で客を集めて回収するホールを減らし、普段から出玉をバランスよくして、客が楽しめるようにしなさいと言う狙いがあるようです。

僕はすでにパチンコから足を洗った身ですが、その考え方はとてもいいと思います。やりたいことはよくわかります。

 

しかし、残念ながら今回の規制も、とくに効果はないでしょう。

結局ホールは自分たちの利益しか考えないので、ひとつ駄目になればまた次の集客手段を考えてくるだけの話です。

以前のイベント禁止の時もそうでしたが、イベントができなくなったホールはどうしたかというと、ただただ設定を悪くしただけでした。イベントができないのであれば、出す必要もありません。設定を公開できなくなったのですから、高設定を入れる必要もなくなったのです。

 

ようするに、どう転んでもパチンコが適度に遊べるものにはならないのです。

どんな規制を作っても、ホールは客からお金を巻き上げることしか考えていません。また新たな抜け道を見つけてくるだけです。

 

ただし、今回の規制は全国に広がっていくのも時間の問題だと思います。もっとホールを締め付けて、パチンコ壊滅への道を進んでくれることを願っています。

 

パチンコ人口が今後ますます減っていくのは確実ですが、その分の負け額を負担するのはパチンコを辞められない残り組です。

 

これからますますパチンコは「勝てない、遊べない、面白くない」ものになってきますので、もう辞めたいと思っている人は、一日も早く、足を洗ってくださいね。

 

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コウジ

小学生時代から親についてパチンコ屋に出入りをし、高校生時代には早くもパチンコ依存症を発症。

大学時代、社会人時代と依存症を悪化させ、作った借金は総額1500万円にのぼる。

22年間のギャンブル依存症生活を抜け出し、しあわせな日々を取り戻す。

依存症に苦しむ人たちに、依存症を抜け出す手助けをしたいとブログを開設。

 

コウジの依存症遍歴